DIY Bluetooth Speaker

Bluetoothスピーカー自作のアレコレを書き綴ってみるブログです

Step4:設計の煮詰め4 操作パネル

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無駄遣いは大好きさー

ってことで、ずいぶん間あいちゃったけど煮詰めの続き、操作・入出力パネル関係。どういう方向で記事まとめるかだいぶ悩んだんだけど、とりあえず「操作系を筐体に設置する」っていう大雑把な内容。個別のパーツ類については暇見てちょこちょこ追加できたらいいなと(希望的観測

そんなこんなで、まずどんな操作・入出力をつけるかは作り手のお好みで。操作は極論スマホでもできるんで、電源スイッチと充電端子だけって割り切るのも全然アリじゃないかな。

どこにパネルを設置するか

筐体デザインの流れで操作系をどこにつけるかはすでに決まってる……はず。けど一応ざっくり考え方をリストしてみる。

見た目から考える

見た目のデザインを優先させる場合、できるだけ目立たないように背面等に集めるミニマル系、逆に目立つ場所に色々盛る多機能系などなど、好みによって配置が変わってくる。筐体の表面処理やグリルなんかとの組み合わせもあるんで、自分好みの配置や取り付け位置を見つけてくださいなっと。

使い勝手で考える

使い勝手を優先させる場合、筐体の大きさや縦横比、想定する設置方法なんかによってどこに取り付けるのがいいか変わってくる。けどまあ、操作しやすいのはだいたい上面or正面のことが多い……はず。

でも、電源や入出力ポートなんかのケーブルが繋がる部分が同じ場所にあったらさすがに邪魔。ケーブル類は別の場所になるように分けた方がいいんじゃないかと。

どうせ分けるなら、よく操作するものは上面、そうでないものはケーブル接続類と同じ場所って分けるのもアリ。ペアリングボタンなんか頻繁にアクセスしないし、電源ボタンなんかも最初だけだからね。人によって「よく操作するもの」が違うんで自分の使い方を考え合わせて吟味してくださいなっと。

作りやすさから考える

筐体設計の煮詰めで書いたけど、Bluetoothスピーカーはたいていの場合、どこか1面がビス留めになってるはず。作りやすさを考えた時、このビス留めの面に操作系を集中させておくと、なにかあった時の対処がしやすい。

なにかあった時?……や、単純に穴あけ失敗することもあるし。完成後なんかのスイッチ追加したくなることもあるし。ボードを新しいのに入れ替えたりして操作系変わることもあるし。

そういう時、操作系がいろんな場所にあると修正が面倒。最悪エンクロージャーごと作り直すハメになる。なので、板一枚修正で済むように、ビス留めの面に操作系を集中させておくといいんじゃないかな。

設置の方法

操作系の設置方法は大雑把にふたつ。ひとつは、筐体に穴をあけて各パーツを直接取り付けていく方法。もうひとつは、筐体とは別にアルミやプラ板なんかを用意して、そこに各パーツを設置する方法。

直接取り付け式

電源ボタンと電源ポートだけ、みたいに設置するものが少ない場合なんかはこれが一番楽。ただ筐体の板厚によってはパーツの取り付けが難しくなってくる。

例えば、ボリュームなんかは取り付け用のねじ切りが10mmもない場合が多い。これを15mmの板厚に取り付けるには、ある程度彫り込んだ上で穴あけすることになる。

このデメリットは、穴開けに失敗したような場合、エンクロージャー丸ごと作り直しになってしまう可能性があること。まあ、作り直すのも楽しいけどねー

パネル式

失敗のリスクや加工のしやすさなんかを考えると、筐体とは別のパネルを用意してそこに各パーツを配置する方が楽。この場合、筐体には大きな穴をあけて、そのパネルを取り付ける。

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この方法だと筐体の板厚を気にせずにパーツを選べるし、後々修正が必要になった時もパネル部分だけの修正で済む。個人的にはこっちの方がおすすめ。

上図だと筐体の板厚分奥まったとことにパネルがくることになる。筐体表面とツライチにしたい場合は、穴あけた上でパネル板厚分のザグリを入れる。

どちらのやり方でも、接着剤で貼り付けちゃうと修正入れるのが面倒。とはいえビス留めだと、木材の微妙な凹凸からエア漏れするかもしれない。様子見て薄いウレタン挟んだり、コーキング材なんかで埋めてあげるといいんじゃないかな。

気密性の確保

操作パネルをつけるにあたって、重要かつ面倒なのが気密性の確保。空気が漏れる状態だと低音が出にくくなる。あえて穴あけてやってみるとわかるけど、ちいさな穴でも結構違いがある。パッシブラジエーター使ってると顕著。ケーブル挿す部分やタクトスイッチ周辺なんかは空気が漏れやすいので注意。

一番楽なのは、筐体設計のトコで触れたように内部を仕切って操作部を空間的に独立させてしまう方法。これなら加工が多少雑でもエア漏れは起きない。

とはいえ、容積ギリギリでそんなことできネーっすよってことも多い。そうなったら自分でどうにかするしかない。

ボリュームや3.5mmジャック、プッシュスイッチなんかはパネル取り付け型を使えばだいぶマシ。気になるならネジ切り部分にOリング入れるといい。砲弾型のLEDなんかは、口径ギリの穴作に突っ込んで、内部側にホットボンド等を盛ればOK。

充電なんかに使うUSBジャックは気密性を考えられたパーツがあんまりないっぽい。自作動画で見かける処理としては、端子裏側をテープで保護してホットボンド盛る感じかな。


5:00あたりから。この動画みたいに周辺パーツ込みで大量に盛らなくていいと思うけど、端子まわりの処理は参考になる。

タクトスイッチ周辺も気密性を落としやすい。簡易的な処理としては……やっぱボンドになるのかなー。8:50あたりから

タクトスイッチ周辺は僕も試行錯誤しつつ、ある程度良さげな方法見つけたので後日まとめて記事にします。

……っていつになるかは知らないけどね(えー