DIY Bluetooth Speaker

Bluetoothスピーカー自作のアレコレを書き綴ってみるブログです

Step3:パーツ選び2 Bluetoothレシーバーモジュール

twitter経由でBTレシーバーボードについて質問をもらった。

以前パーツ選びのエントリー書いてるけど、正直好みもあるだろうから好きに選んでよってスタンスなんですよ僕。色々買って自分で試してオススメはコレ!なんてやるには時間もお金も限られる貧乏人すから。

ただまあ、当たり外れがあるのも確かだし、アンプボードは色んなところでレビューがあるけど、Bluetoothレシーバー部分についてはあんまり資料がないのも確か。

ということで、一体型Bluetoothアンプボードじゃなく、アンプボードとBluetoothレシーバーを別モジュールで用意したい人向けの情報です。

先に結論。ぶっちゃけ現状コレ1択じゃね?

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なんで一体型BTアンプボードじゃなく、独立したBluetoothレシーバーモジュールを使いたいのかは人による。いったんそれはおいといて、とりあえずコレ買っときゃいいんじゃね?ってヤツを先に紹介。

とりあえずamazonのリンク貼ったけど、送料とか高過ぎ。僕はAliExpressで買った。送料無料で1個$13前後。発注後2週間くらいで届いた。

amazonでもたまに適正価格で出てることがあるんだけど、なぜかすぐなくなっちゃって検索にもヒットしなくなる。

値段だけ考えたらCSR8645/8635のモジュールなんかもあるけど、価格差小さいんでこっちでいいんじゃないかと。

オススメポイント

  • TWS対応
    そもそもtws対応してるレシーバーボードが他にあんまりない
  • ATP-X, ATP-X LL, AAC等のコーデックに対応
    Android機持ってないのでちゃんと確認してないけどね
  • マルチペアリングはもちろんマルチポイントに対応
    BTスピーカーのマルチポイント対応は意外と便利
  • 各種操作系の端子付
    Play, Next, Previous, Vol+, Vol-のタクトスイッチ用端子が出てる
  • Mic端子付
    個人的にはいらんけど
  • 電源の自由度が高い
    Aliだと製品タイプが3つあって、5v用、12v用、3.7vバッテリー直つなぎ用が選べる(上記amazonのリンクは3.7vバッテリー直用)
  • 小型
    余計なジャック類が付いてないし小さいので取り回しが楽
  • (その気になれば)カスタマイズ可能
    USB-SPIってヤツ(これもAliで入手可能)使うと、Bluetooth接続時の名前とか内蔵DSPとかのカスタマイズが可能……らしい

というかね、TWS対応を考えた時点で他に選択肢がないのが現状。TWS対応チップはCSR A64215以外にもActions Semiconductorとか数社から出てるんだけど、モジュールとして一般売りしてないんだよね。

TWSいらんわって人もいるだろうけど。

でもこの手の工作に手出す人って1個作ってハイ終わりってならなくない? ふたつ目作った時に、どうせだったらつながるといいのにってなるのが人情。最初からTWS対応モジュール使っておくのがオススメ。

このモジュールのイマイチな点としては、ラインin等の外部入力音声をTWS化できないぽいこと。

A64215自体には一応外部入力端子がmono2系統あるんだけど、このモジュールはそのうちのひとつを使ってMic端子を実装してる(もうひとつは空き)。Mic用の回路スキップしつつ、空き回路と合わせればStereo AUX inを付けられそうな気もするけど、切替動作のプログラムがMic用になってる(着信時等に有効になるとか)んじゃないかと思われる

また、どうにかINPUTできたとしても、それがTWS用にトランスミットされるかどうかも不明。入手性がよくないんで壊れるとめんどいから確かめる気はない(えー

あと、スマホアプリ使ってA64215の動作をコントロールしたりはできない。当たり前じゃんと思われるかもしれないけど、Appで制御可能なBTレシーバーモジュールなんかも探すとあったりする。恐るべし中華ベンダー。といってもどの程度使い物になるのか知らんけどね。

あえてBluetoothレシーバーモジュールを別にする意味

パーツ選びのとこでもちょっと触れたけど、一体型のBluetoothアンプボードではなく、アンプボード+レシーバーモジュール使うとこんなメリットありますよって話。

入出力が自由に取れる

アンプボード一体型は、入出力端子がないor入力のみのことが多い。レシーバーボードが別だと、ここを好きに設計できる。

スイッチ付き5端子3.5mmジャック使って排他的なAUX inを付けられるのはもちろん、ラインアウトやヘッドフォンアウト付けることもできる。なんならマイクinやギターin付けてMixer回路組み込んでカラオケ仕様なりモバイルギターアンプ仕様にもできる。

トーンコントロール回路を組み込める

トンコンなんて邪道って人もいると思うけどね。でも高級BTスピーカーほど積極的にDSPで補正してますよ。

筐体やユニットサイズの制約が大きいBTスピーカーで、補正無しで良好なバランスを得るのは難しい。もちろんスマホ等のプレイヤー側でも補正はかけられる。けどその場合「特定の端末で特定アプリを使った時だけ補正される」ってことになるから使い勝手が悪い。といって、市販品のようにBTチップ内蔵のDSPをプログラムして補正ってのはハードル高過ぎる。ってことで、レシーバー→トーンコントロール回路→アンプって構成はオススメ。

レイアウトの自由度が高い

まずひとつひとつのモジュールが一体型より小さいことが多いので、狭い筐体内に収めやすい。単純な話、4cm×6cmのボード1枚より、4cm×4cmのボード2枚の方が筐体設計の自由度が上がることが多い。

あと、入出力端子、ボタンやツマミ類なんかも任意で位置を決められるので、筐体デザインに合わせたレイアウトが可能。

部分的なパーツの入れ替えが可能

作ってはみたものの音質的な不満があったりした時、原因の特定・改善なんかがしやすい。例えばノイズが気になる場合、原因がBluetooth関連なのかアンプ側なのかとか切り分けられるし、試しに安価なアンプボード買って入れ替えてみる、とかもできる。

あと、自作PC的な考え方というか。Bluetooth規格は数年経たず新しくなるし、アンプ用のチップも新しいのが続々出てくる。必要に応じて一部のモジュールだけ入れ替えてアップブレードできる。

ちなみにデメリット

色々できるから配線とか複雑かつ面倒になりがちなこと。一体型だと電源とスピーカーユニット繋ぐだけだからね。あと構成次第だけど、一体型に比べ多少コストがかかるかな。といっても数百〜千円程度で、大幅アップってことにはならないはず。

ってことで、まとめ

上でもちょっと触れたけど、ほぼ同型のモジュールにTWS非対応の8645/8635系、あとチップベンダーとかよくわからんけどBK8000L?みたいのもある。コスト優先でそっちを選ぶのもアリかもしんない。

でもまあ、安心安定のCSRって気もするし、その中で設計が新しいA64215搭載モジュールはオススメよってことで。

気をつけるのは製品タイプ。以下の種類があるので注意されたし。

  • 3.7vバッテリー接続タイプ
  • 5v電源用
  • 12v電源用
  • 5w程度のアンプ回路内蔵モデル

特に間違ってアンプ回路内蔵のヤツ買っちゃうと困るだろうから、発注の際は確認を